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当社はこのたび、先日発売しました北米市場向けラフテレーンクレーン^（注1）に続いて、海外市場向け3機種^（注2）のラフテレーンクレーンを発売しますので、その概要をお知らせします。

^（注1）ラフテレーンクレーン（Rough Terrain Crane）とは？
一つの運転席で、走行とクレーンの操作が行える自走式クレーン。不整地や比較的軟弱な地盤でも走行できるほか、狭隘地での機動性にも優れ、コンパクトさと小回り性を活かし、都市型工事において最も活躍しているクレーンの一つです。
^（注2）1月30日（木）に北米市場向けとして同一コンセプトの製品3機種を発売しておりますが、今回はアジア、中東、オセア ニア、中南米、アフリカを対象とした市場向けの製品となります。

1．製品名
GR-1000EX-4､ GR-900EX-4､ GR-700EX-4

2．性　能
最大吊り上げ荷重
GR-1000EX-4： 100t
GR-900EX-4：　 90t
GR-700EX-4：　 70t

3．開発コンセプト
当社海外市場向けラフテレーンクレーンは、世界シェア40％（2019年当社調べ）を誇る、主力製品です。特に信頼性と品質、環境対応が強く求められるエネルギー関連および、資源採掘現場などの厳しい環境下や故障等で代替が困難な現場においても、高い安全性と品質に基づく信頼性が高く評価されています。
これら市場における更なるプレゼンスを高めるべく、2011年に発売した吊り上げ能力80-60tクラスのラフテレーンクレーンをフルモデルチェンジ。更に向上した性能と作業領域を有し、かつ作業の安全性や快適性を高めた新型ラフテレーンクレーンとして、開発しました。

4．主な特長
①新世代モデル3機種を開発
大型化する市場のご要望に応え、従来モデルよりも吊り上げ荷重が向上した、新世代ラフテレーンクレーン3モデルを開発しました。

• GR-1000EX-4：海外市場向けモデルとしては初の吊り上げ荷重100tを新規開発。更にマルチ伸縮シリンダ・ブームでは、クラス最長の51mロングブームを採用。作業領域を拡げ、新たな需要を創出します。
• GR-900EX-4：吊り上げ荷重90t吊りモデルを、新規開発。同クラスにおいても、競争力の高い製品として、完成させました。
• GR-700EX-4：吊り上げ荷重70t吊りで、クラス最長の47mロングブームを搭載。新たな需要に応えます。

②キャブを新開発
キャブのデザインと装備類を一新し、作業効率や操作性、視認性などが、大幅に向上。
新採用の大型マルチファンクション・ディスプレイは、10.4インチカラー・タッチパネルに、クレーンの作業情報や各種操作設定の機能を集約し、作業効率を高めました。更に感圧式タッチパネルのため、手袋をした状態でも操作可能です。
またキャブのインパネ形状や高さ、ガラス面の角度を改善し、運転席からの視認性を向上させました。更に20°のキャブチルト機能を新採用し、長時間にわたるクレーン作業時のオペレータの疲労軽減を図ります。

③新機構「Smart Counterweight」を採用（GR-1000EX-4に搭載）
ラフテレーンクレーンでは初の、カウンタウェイト装着位置が移設可能な「Smart Counterweight（スマート・カウンタウェイト）」を新採用。これによりクレーンの安定性能が、最大約22%向上しました。
また当社独自の「Smart Chart（スマート・チャート）^（注）」も搭載しており、クレーンの作業能力を最大限引き出すことができます。
^（注）これまでの円形の作業領域から、四角形のような作業領域へと、クレーンの作業能力を最大限引き出す新機構。

④ウインチドラム監視カメラを標準装備
クレーン作業時のワイヤロープの巻取状況を確認するウインチドラム監視カメラを、標準装備しました。

⑤環境への配慮
新たに新開発した「ポンプ・ディスコネクト」機能は、一定時間クレーン操作を行わなかった場合、クレーンの油圧ポンプの作動を自動停止し、燃料消費低減に貢献します。
更に「燃料消費モニタ^（注1）」や「エコ･モード^（注2）」、「ポジティブ・コントロール^（注3）」機能も搭載し、CO2排出の削減や、燃料消費量の改善、低騒音作業など、環境に配慮した操作をサポートします。
^（注1）クレーンの作業時や走行時の燃料消費情報を常時表示する機能です。
^（注2）エンジン最高回転数の制限により燃料消費量を削減する機能です。
^（注3）油圧ポンプの吐出量制御による、燃料消費量削減する機能です。

⑥テレマティクスWeb情報サービス「HELLO-NET」を装備
衛星・携帯通信によるクレーンの稼働状況の掌握と、GPSによる位置情報確認、更に保守管理のための情報をウェブサイトでサポートします。使用されている製品の情報をお客様と共有し、一歩進んだサポート・サービスをご提供します。

6．標準仕様価格
8千万円～1億円［税別］

7．販売見込台数
年間250台（３機種あわせて）

8．発売日
2020年2月18日（火）

以上